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失敗例1:いきなり大きなお金で投資を始めてしまう
「投資をやってみたい」と思った投資初心者が、よくやってしまいがちな失敗事例がたくさんあります。その一つが、大きなお金で投資を始めてしまうこと。「投資には数十万円くらいのお金が必要」だと勘違いしている人がとても多いのですが、このコラムの第1回目でも、実は月1,000円などの小さなお金でも、投資はできるのです。
そうとは知らず、思い切って数十万円のお金をよくわからないものに投資してしまうと、タイミングなどが悪いと大きく値下がりしてしまうことも。「やっぱり自分は投資が向いていないんだ…」と思って、それ以降投資からまったく遠ざかってしまうのは、もったいないことです。
クルール読者さんの親御さん世代は、定年を迎える方もいらっしゃることでしょう。定年世代は「退職金が入ったから」と、大きなお金で投資をいきなり始めてしまう方もいるので要注意です。お父さん、お母さんが、大きなお金で投資を始めようとしたら、「ちょっと待って!」とお伝えくださいね。
投資に慣れるまでは、万が一値下がりしても痛手がなく、慌てることのないように、まずは小さなお金から始めることが重要です。
失敗例2:あまり勉強せずに、企業のイメージで株を購入してしまう
なぜなら、もし商品に爆発的な人気が出ていれば、それを見越してすでに株価が上がっている場合が多いからです。株で利益を出すには、株価が低い時に買って高い時に売ることが基本ですから、高い時に買ってしまうと、利益を出すのは難しくなります。
また、A社という一つの会社の株だけを持っていると、万一A社に何かあったときに大きく値下がりをして、自分の資産が大きく減ってしまいます。そこで、A社、B社、C社…とたくさんの会社の株に分散しておけば、そのうちの1社の株が値下がりしても、全体的に見ると痛手は小さくなります。
でも、多くの会社の株を買うためにはたくさんのお金が必要ですので、株よりも投資信託(たくさんの会社の株などをプロがまとめて買って、個人向けに小口に分けて販売しているもの)の方が、小さなお金でたくさんのものを買えるという点においても、投資初心者に向いているというわけです。
失敗例3:金額の上がり下がりに惑わされてしまう
いずれも、遅いタイミングになってしまい、損をしたケースが多々あります。金額の上がり下がりに惑わされてしまうと、値上がりしているときに買い、値下がりしているときに売ってしまうという、利益を出すための逆パターンをしてしまいがちなのです。
そういった意味でも、自動的に毎月少額を買い続けていくという“投資信託の積み立て”は、自分の気持ちに左右されることがないので、投資をしてみたい人、大きな損を出したくない人に向いているといえるでしょう。