子育てしながら働くのって、シンドイ、大変そう…。この先には何があるの…?
そんなママへ、少しだけ先を歩く、隣りの働きママからのメッセージ「ママの履歴書」。
今回は、「ママの起業」という道を選んだ佳子ママの履歴書の前編をお届けします。
佳子ママ
Yoshiko Mama
5歳・3歳の子どものママ。ビジネスコーチングのコーチ、ポーセラーツ教室主催、コミュニティサイト「おけいこ.comTONOERU」代表として活動中。クルールひろしま版で起業ママのための「ドリカム塾」講師も務める。
好きなモデルの影響でポーセラーツに出会いました
第2子を出産し、当時2歳だった長女と生まれたての長男の子育てに追われていた頃、ポーセラーツに出会いました。ポーセラーツとは、オリジナルの食器を製作できるハンドクラフト。好きなモデルが「最近習っている」と雑誌で語っていたことから、興味本位で体験レッスンへ行ったのですが、自分の感性で作品をつくりあげていくところに魅力を感じ、その日から私の頭の中はポーセラーツでいっぱいになりました。
同時に「起業して教室を開く」という働き方にも触れ、「企業に勤める」という働き方しか知らなかった私は、「これならママでも、子育てしながら好きなことを仕事にできる!」と思ったんですね。自分がどこまでできるか試してみたくなり、ポーセラーツ講師として起業を決心したんです。
車で40分かけ、子ども連れで通ったレッスン
当時は自宅の近くには教室がなく、講師としての資格を取るため、車で40分ほどかかる教室へ2人の子ども連れで通いました。子連れで学べることはありがたかったけど、授乳したりオムツを替えたりしながらのレッスンはやはり通常よりも時間がかかってしまい、資格を取れたのは2年後でした。
月に何回通ってもいいレッスンだったのですが、通っただけ費用はかかります。「趣味としてやっている分にはレッスン費は家計から出していいけど、仕事のための投資なら自分で稼いで支払う」という取り決めを夫としていたため、週末には子どもたちを夫に見ていてもらい、派遣で勤務。せっせと費用を稼いでは、月の1/3はレッスンに通っていましたね。
最初は、ポーセラーツ講師になることについても、「何を言い出したの?」と戸惑っていた夫。でも、レッスン費用を稼ごうと派遣で働くようになってからは、根負けしたのか応援してくれました。
子どもを義母に預け、チラシを持って営業へ
そうして無事に資格を取得。当初は夫の意向もあって自宅教室ではなく、店舗などを会場として使わせてもらう講座から始めました。
子どもたちを義母に預かってもらって、近隣のホテルやドッグカフェへ「ここでポーセラーツの講座を開かせてもらえませんか?」とチラシを持って営業に回るんです。前職の経験もあり、営業はちっとも苦になりませんでしたね。
ちょうどポーセラーツが広まり始めた時期だったことも幸いして講座運営はトントン拍子に軌道に乗り、そのうちに自宅教室も開設。ずっと続けていた派遣の仕事も、その頃辞めることができました。
(後編は、1月12日(金)更新予定です。)