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夫の実家に帰省するときのマナー【ママの品格】

いつかはあなたも姑となることを忘れずに

夫の実家への帰省は、みなさん気を遣われるようですね。
「郷に入ったら郷に従え」で、基本的には、夫の実家のペースに合わせる方が喜ばれます。

朝は何時に起きて、夜は何時に休むか、お掃除はどうすればよいかなど、
おおよその生活スタイルを聞いておきましょう。

早く起きるのが無理な場合は「ごめんなさい。朝が弱いので、○時まで休んでいてもいいでしょうか。お手伝いはしっかりさせていただきますから」と正直に言っても大丈夫です。
また、言葉遣いも迷うところですね。
玄関に入る時の最初の一声は、家族みんなで「ただいま」と言ってはいかがでしょうか。

礼儀は大切ですが、他人行儀すぎるのもさみしいもの。
甘えられるのは、ご両親は嬉しいかもしれません。
ただ、ご両親の前では、夫を呼び捨てにしないように。

ご両親をたてて、「○○さん」、あるいは「パパ」でも良いと思います。

言葉遣いは心遣い。

夫のご両親に対する言動から、あなたが日頃、どのような想いを彼らに抱いているのかが表れます。
それを一番よく見ているのは子どもで、将来、同じことをあなたに返すのです。

どうぞ思いやりの心で、夫のご両親に接してみてください。
いつかあなたも姑となり、娘・息子夫婦を迎える立場になることを、忘れないでくださいね。

クイズで学ぶ!ママの品格

夫の実家でのごはん。
苦手な食べ物が出てきた!?
どうする?

  1. 苦手であることを正直に伝えて、残す。
  2. 「おいしいです!」とほめて、無理をしても食べる。
  3. 「○○ちゃんは、これ大好きよね!」と言って、子どもに押しつける。

答え▶1.苦手であることを正直に伝えて、残す。

 

解 説

申し訳ない気持ちから「おいしいです」などと言うと、姑さんは、またつくってくれるかもしれません。
「恥ずかしいですが、子どもの時から香りの強いものは苦手で。せっかくなのに、申し訳ありません」と素直に言う方が、お互いにとって良いです。
一生のお付き合い、無理は禁物ですよ。

(この記事は、クルール2015年8月号掲載記事に加筆・修正を加えたものです)

NPO法人マナー教育 サポート協会理事長 岩下 宣子さん
マナーデザイナーとして、企業・学校・公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。
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