ともみママからの相談
わが子はこの春から小学一年生。
毎日とっても楽しそうに学校に行っていました。
でも、連休が終わったころから元気がありません。
先生にも、お友だちにも恵まれたと安心していたのですが、
子どもにも五月病のようなものがあるのでしょうか。
とっても心配です。
小学生にもストレスがありますか?
1番疲れが出るのは5月
大人も子どもも5月の連休明けはいろいろな疲れが出るときです。
3月までは受験や人事異動など新しい春の準備で何かと不安な日々があり、4月に新しい生活が始まればまた緊張の連続。それでも張り切っているので気持ちは元気。ゴールデンウィークを迎え、やっとひと休み。そのとき、今までの疲れが身体だけでなく、心にも出てしまうのです。「五月病」と言われるのはそんな時のことでもあります。まして、小学校に入学して初めての体験ばかりの中、決められた時間やルールの中での生活は知らず知らずのうちに緊張が…。学校は楽しいこともたくさんありますが、けっこう心の疲れが溜まっていることに本人も気づきません。
ストレスの原因は学校とは限りません
学校から帰った子どもは、楽しかったことも辛かったこともみんなママに受け止めて欲しいのです。だってママは子どもにとって絶対の安全基地。何があってもそこで受け止めてもらって、たっぷりエネルギーを補給して、また次の朝元気に学校に行けるのですから。
けれど、夫婦喧嘩をしていたり冷たい雰囲気を感じるような家庭では子どもは「自分が悪いのかな」と感じて、心のエネルギーを空っぽにしてしまいます。家庭が居心地の良い場所でなければ学校も楽しくありません。また、 親子関係もストレス要因になる場合があります。親が厳し過ぎたり、神経質過ぎたり、逆に親から関心を持ってもらえなかったりすると、何とか親の期待に応えようと必死に頑張りすぎて疲れてしまうのです。
学校の生活で気になることがあれば、連絡帳などを使ってそれとなく担任の先生に様子を聞いてみるのもよいでしょう。また、PTAの活動や学校行事などにもできるだけ積極的に参加して保護者同士のコミュニケーションをとっておくと、家で見せる姿とは違う子どもの一面にも気づくことができます。家では甘えん坊だと思っていたら、学校ではみんなの相談役だと知り、わが子の頼もしさを感じたり…。
エネルギーの補給は、ことばの抱きしめ
心は目に見えません。駆けっこで転んだ擦り傷なら目に見えるし、治ったことも確認できますが、目に見えない心の傷を治すことはとっても難しいのです。だから人の心を傷つけてはいけないのです。子どもの心を弾力のある、しなやかなものにするために必要なのが愛情いっぱいの「ことばの抱きしめ」です。
学校から帰ってきたわが子にとびっきりの笑顔で
「今日は楽しかった?」「どんなお勉強したの?」
「がんばったね」「よかったね」「すごいねーっ」って、
たっぷりとほめてあげましょう。
本当はギュッと抱きしめて欲しいところですが、もう小学生。ちょっぴりプライドもあるのです。そんなときなは、ことばで抱きしめてあげましょう。大人でも温かなことばの抱きしめは、たくさんのことを乗り越えるためのエネルギーになります。