pick up 暮らし

牛乳パックで深いお皿【ふだんのBOSAI】

「つくってみた体験」が、災害時の力になる。

水道水は、もともとは雨として降ってきた水です。川などから取り入れた水を、浄水場できれいで安全にして、送水ポンプで送り出し、給水所に貯めた上で、地下の水道管を通って各家庭へ届きます。大地震などが起こり、水道管や給水所などが被害を受けると断水が発生します。

01 牛乳パックを倒して置き、 注ぎ口からハサミで 半分に切る。

※手を切らないように注意!

02 セロハンテープで ❶の注ぎ口をとめる。

03 料理を盛り付ける。

水道が使えないときは 洗わなくていい食器を

地震や台風など、災害時のための用意はとても大切ですが、実際の災害時には、予想もしなかったことが起こるものです。そんなとき、少しの工夫や技があれば、必要なものの代用品をつくることができます。普段から工夫して工作をしてみることで、いざというときに「これが使えるかも」と考える力も育めます。ぜひ親子で考えながらつくってみてくださいね。

災害で水道が使えなくなると、水はとても貴重です。そんなときは、少しでも水を節約するために、洗わなくていい使い捨ての食器が便利です。牛乳パックは水を弾くので、食器の材料にぴったり。洗って乾燥させて備えておきましょう。また、新聞紙を使って、折り紙の要領で「コップ」や「船」「箱」を折り、ラップをかぶせて食器にすることもできます。新聞紙は緊急用トイレに敷き詰めるなど多用途に使える防災グッズ。新聞を取っていない人も、新聞の原紙である「更紙」を購入したり、知人からもらうなどして用意しましょう。

永田 宏和さん
NPO法人プラス・アーツ理事長。兵庫県西宮市生まれ。大学で建築を学び、大学院ではまちづくりを専攻。阪神・淡路大震災10周年記念事業で、楽しく学ぶ新しいカタチの防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」を開発。
一覧へ戻る

関連する記事

カテゴリ一覧