ママひとりで、抱えこまないでほしいな。
ママの悩みや不安、心配ごとを取り上げていくコーナー。
今回のテーマは、「シングルマザー」。
シングルマザーという選択について、当事者も、周りのママも考えてみませんか?
NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石 千衣子さんにお話を伺います。
“しんぐるまざあず・ふぉーらむ”にはどのような相談が寄せられますか?
離婚前なら弁護士の選び方、婚姻費用や財産分与、面会交流権の問題など法的手続きに関すること、離婚後は生活困難、子育て困難などがあります。
離婚に際しては問題が多重に発生し、人によって置かれる状況もさまざま。相談の内容は多岐にわたるのが現状です。
シングルマザーと予備軍のママたちへ、アドバイスをお願いします
離婚について相談する際、最初に誰に相談するかも大事です。親きょうだいなど密接な関係の人や、ママ友など立場が近い人が、あなたの問題を解決できる人とは限らない場合があります。
身近な人より、ワンクッション置いた弱いつながりの人で、経験もあり秘密を厳守してくれる人の方が安全。行政の母子父子自立支援員や男女共同参画センターなどの相談窓口もいいでしょう。
もし最初の相談先で受け容れてもらえなくても、あきらめないで。他に受け容れてくれるところを探してみてくださいね。
シングルマザー同士、同じ立場の人とつながることは大きな力となります。たとえば調停を乗りきって仕事に就いた先輩の話を聴けば「私もやっていけそう」と具体的なイメージを持てます。
リアルな存在ほど力になるものはないし、仲間がいれば「ひとりじゃない」と勇気づけられますよ。
ひとり親も立派な家族。足りないことは、親戚や先生、支援団体など、いろいろな人の手を借りて補えばいいのです。
シングルマザーもそうでないママも、自分だけ、家族だけで抱えこまないで。人とつながって、お互い助け合っていきましょう。
こまった時は…DV、モラハラ、離婚…そんな時はここへ相談!
「女性センター」は、各都道府県や各市町村等が自主的に設置する女性のための総合施設。女性センター、男女共同参画センターなど名称は様々です。
女性が抱える問題全般の情報提供、相談、研究などを行い、DVやモラハラに関する相談も受け付けています。
(この記事はクルール2016年6月号「ママのこまった手帖」を加筆・修正して掲載しています。)