1969年に出版。ママもパパも、小さい頃に読んでもらったのでは?絵はかわいいけど、こわ~いおはなし。
夜いつまでも遊んでる子どもには効果てきめん。早く寝ないと、おばけが迎えにくるぞ~!
今回の絵本は『ねないこ だれだ』
『ねないこ だれだ』(福音館書店)
せなけいこ 作・絵
夜の9時。こんな時間におきてるのは、ふくろう、くろねこ…? 夜は、おばけの時間。まだ遊んでる子どもは、おばけが迎えにきて…?
おばけこわ~い!!でも何度も読みたくなる名作
いまも子どもに愛され続ける「ねないこだれだ」。娘が2~3歳の頃によく読みました。
夜更かしして遊んでいる子どもがおばけにされて、
おばけと一緒に飛んでいってしまう結末がなんといっても怖い!!
それに、ふくろう、どら猫、ねずみ、どろぼう…
いろいろなキャラクターが登場して飽きさせないから、会話が弾みます。
ヒゲ面に大きな袋を背負った泥棒を見て
「こんな泥棒って、いまどきいないよね」「ふくろうとみみずくってどう違うの?」とか。
それに、おばけは怖いってイメージだけど、愉快でやさしいところもあるんじゃないかな?
もしかしたら、子どもにとっては、おばけよりママの方が怖いかも?!
おばけの世界って?想像と興味を広げよう
夜更かししてる子が連れて行かれた、おばけの世界。
その先には何があるんだろう?
子どもにそのことをよく訊かれ、
「川や山とかがあって、いい人生を送った人には、いいところらしいよ」と話しました。
「いい人生って?」それは大人になれば分かるさ♪
絵本は寝かしつけのためのツールではありません。
「おはなし」を楽しみましょう。
もし、「おばけが来るかも!」って子どもが無性に怖がったらギュッとして、
「ダイジョウブ、パパ(ママ)がついてるよ」と言ってあげてくださいね。
パパだからできる!読み聞かせのPOINT!
「とけいがなりますボーン、ボーン、ボーン」は低音から。
すると子どもは一気に真顔!ページ数が少なくあっという間に終わるから、ゆっくりねっとり読むといい。
ページをめくるスピードも「溜めて」ゆーっくり。
BGMは、ジェフ・ベックの
「哀しみの恋人たち」で!
(この記事はクルール2016年8月号に掲載した記事に加筆・修正したものです。)