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子どもが何か言い出したら「それはいい考えね!」といつでも応援したい【子どもと向きあう・前編】

子育て・教育関連の活動に取り組む鷲田美加さん。 娘のるみさんは、中学3年で起業した高校生社長です。 美加さん流の子育てとは? 美加さん、るみさんにお話を伺います!

鷲田 美加さん・るみさん
美加さんは元バックパッカーで2児の母。子育て支援のNPO法人ままとーん代表理事、つくば市教育委員などを経て2017年「オフィスジブラッシュ」を設立。子育て・教育、女性と子どもの起業支援に取り組む。娘のるみさんは日本と世界を繋ぐ企業「CEPON」の高校生社長。最年少上場を目指す。

美加さんはどんな想いで 活動されているのでしょうか?

キラキラ輝く日本人をもっともっと増やしたい!という想いです。

私が思う「輝く人」は、自立した人。今、自分にできること、やりたいことは何かを考えて、行動していける人です。輝く人を家庭や地域から増やしていって、日本をもっと素敵な国にするのが、私の夢。それにはまず、私が輝く人になろう!というモチベーションで毎日を過ごしています。

美加さんが子育てで大切に していることは何でしょうか?

親が、子どものドリームキラーにならないこと。子どもが好きなこと、やりたいことを伸び伸びとやるのが一番だと思っています。

わが家の子どもたちは突拍子もなくて(笑)、娘は小学3年で起業したいと言い出し、中学3年で法人化。息子は、高校1年の夏に「高校で何のために勉強するのかわからなくなった」と言って、本当に勉強をしなくなりました。

それでも私は娘の起業に反対はせず、息子にも「勉強しなさい」とは言いませんでした。起業や進路についてわからないことは一緒に調べましたが、最後は本人の決断を見守りました。もちろん心配で手や口を出したくなる気持ちはあるけれど、信じること、待つことも親の役割だと思うから。

大事なのは、子どもが自分で考えて決めて、結果も自分で引き受けること。それを繰り返していくことで、子どもたちはきっと幸せになれると思うんです。

息子は、高校3年の夏に、「大学に行きたい」と勉強を始め、この春大学生になりました。「3年間、学年最下位を経験できて良かったと思う」と話す息子を見て、自立への道をちゃんと歩き出しているんだなって、親として頼もしく思います。実は、息子はわが家のムードメーカー。社会に出てからも、周りの人を元気にしてくれるのではないかしら。

この先もきっと、子どもたちは突拍子もないことを言い出すはず。そのとき、私の親としての役割は、一呼吸おいて「それはいい考えね!」と言うこと。子どもたちのチャレンジを私もワクワクしながら見守っていこうと思います。

と、今は心にゆとりを持って子どもたちと向きあえていますが、それも、いろいろ失敗したからなんですよ。前は、母・妻・仕事の3つをすべて完璧にこなそうとして、顔では笑いながら、心はギスギス。挙句に感情の糸がぷっつりと切れて、夫や子どもたちの前で大泣きする事件を起こしたことも。

私に完璧は無理なんだと気づいてからは、子どもたちにも「今日は営業が1本も取れなかったー!」と弱音を吐けるようになって、子育てがすごく楽になりました。

親も、家族に弱いところやダメなところも素直に出すようにしていくと、それだけで気持ちが楽になるんじゃないかな。家族も応援してくれると思いますよ。

後編の「るみさんから見て、美加さんは どんなお母さんですか? 」は5月22日(水)公開予定です。

高校生社長の会社「CEPON」 https://cepon.jp/
「日本が大好きな人を世界中に増やしたい!」と、代表の鷲田るみさん(15歳)が2018年に立ち上げた企業。社名は、世(Ce)+日本(pon)の造語。「日本でしたい12の体験」事業のためのクラウドファンディングでは、目標金額120%を達成。2030年、日本文化を体験できるテーマパークをつくることを目標に活動中!
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