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得意なことが強みになる!主婦としての経験を仕事でフル活用【クルールママのおシゴト白書】

家計のやりくりが上手で、
貯金が得意だという仁美ママは、
その取り柄を生かして保険会社で働いています。
専業主婦としての感覚が何よりの強み!
人の役に立ちたいという思いを胸に、今、輝いています。

自分らしさを取り戻すために
再びおシゴトに挑戦!

大分市内にある住宅街の一角。素敵なお家の扉を開けて、「こんにちは!」と明るい笑顔で迎えてくれた仁美ママ。

12月のある日、娘の帆風(ほのか)ちゃん(5歳)と理帆(りほ)ちゃん(2歳)はパパとクリスマス会にお出かけ中で、その帰りを待ちながらお話を聞かせてくれました。

以前は県外で働いていたという仁美ママは、29歳のときに故郷の大分へUターン。その後は自動車整備会社で保険関連の業務を担当していましたが、結婚し、長女・帆風ちゃんの出産を機に「家庭を優先したいから」と専業主婦になる道を選びました。そして、3年後には理帆ちゃんも誕生。

優しい純雄パパと可愛い子どもたちに恵まれてシアワセを感じていました。けれど一方で、家事と子育てを両立する日々に心と体が疲弊していったのも事実。というのも、仁美ママは何事もきちんと完璧にこなせるしっかり者の性格。

「育児をしていたら朝から晩まで子どものペースで、掃除もご飯のしたくも、ちゃんとしたいのにできなくって、ボロボロでした」と、がんばり屋さんの彼女には「できない」ことがストレスになってしまったのです。ついには「私は悪い母親だ」と自分を責めてしまったこともあるとか。

そのうち、「自分らしさを取り戻したい」という思いを募らせるようになった仁美ママ。そのためにも、再び仕事を始めようと決意したのでした。

得意なことを生かして
みんなの役に立てる喜び!

「もともと、◯○ちゃんのママというだけの人生はつまらないなと思っていたんです」という仁美ママ。

新たなチャレンジをするにあたり、自分の得意なことを仕事にできたらと考えました。そこで思いを巡らせ気づいたのが「お金を貯めるのが得意」という自分の取り柄。

実は仁美ママ、月々の家計のやりくりがとても上手! 出産前に働いていた会社で保険業務を扱っていたことなど「得意」と言えるだけの経験も十分にありました。それに、社会復帰には4年間ものブランクがあり「本当に社会復帰できるのだろうか」「何もできないかもしれない」という不安もやはりあったそうで、自信を持つためにも得意なことを仕事にするのは必須だったとか。

仕事に復帰はしたいけれど「家庭を優先したい」という思いは変わりませんでした。職場探しの条件に挙げたのは、子どものために休みが取りやすいこと、そして夜は遅くならないこと。さらに、家族の支えも必要だと考え、純雄パパにも相談。すると「サポートするよ」と心強い言葉をかけてくれたそうです。

晴れて保険会社で働くことが決まり、社会復帰を果たしたのは次女の理帆ちゃんが1歳になったおととしのこと。

最初の半年間は、働くママの大変さを痛感しました。子どもが病気になり、職場にも家族にも心苦しい思いをしたことは多々。特に理帆ちゃんがひどい高熱を出したときには「私が働きに出たからだ」と胸を痛めたと言います。そんな辛い気持ちを乗り越えられたのは「自分がやりたいと思ったことだし、外に出て自分の時間をつくりたい、仕事を通じて人の役に立ちたいという思いがあったからです」と、仁美ママ。ファイナンシャルプランナーの資格も見事に取得し、現在は転職もして本格的に仕事の幅を広げています。

「大分の人の暮らしを豊かにするお手伝いができたら」という目標を持っている仁美ママ。お客さまに保険を勧めるときは家計のアドバイスにも及ぶことが多く、節約術をあれこれ指南するととても喜ばれるとか。主婦としての経験が強みとなり、仕事に大いに役立っているようですね。

また、政府が一億総活躍社会を掲げている昨今、働き方も変わってくるのではないか? そんな将来を想像しながら、仁美ママは最後にこんな素敵なことを話してくれました。

「専業主婦でも自分の得意なことを生かせば仕事ができるんだと、身をもって実感しました。私のように、本当は働きたいママ、いっぱいいらっしゃるんじゃないでしょうか? 誰にでも、活躍できる世界ってきっとあると思うんです。だから、たくさんのママたちにぜひ挑戦してほしいなぁと思います」。

出迎えてくれたときのあの笑顔は、自分らしさを取り戻し、充実した今を物語っていたのですね。

森崎 仁美 さん
(もりさき ひとみ)

保険会社に勤務。5歳の帆風(ほのか)ちゃん、2歳の理帆(りほ)ちゃんのママ。仕事も家事も育児も全力投球! そんなママには、ご飯をつくってくれることもあるという優しい純雄パパが寄り添っています。

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