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2大うっかり固定費に注意!【FP西山美紀さんがアドバイス・その3】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。「固定費を減らしたい」第3回目は、「2大うっかり固定費に注意!」です。

 

【あわせて読みたい】

第1回目の記事はこちら→ 今後の教育費のため、固定費を下げたい!

第2回目の記事はこちら→ 固定費、どこをチェックするといい?

 

2大うっかり固定費、携帯電話代と保険料に注意!

いろいろな方の家計を拝見していると、「なかなかお金が貯まらない」と悩んでいる人も、「がんばって貯めているけれど、なぜかこれ以上貯められない」と貯蓄の壁にぶつかっている人も、2つの固定費が多いケースが多々あります。

 

そんな“2大うっかり固定費”とは、“携帯電話代”と“保険料”です。

 

それぞれ、どのようにチェックしていったらよいか、確認していきましょう。

 

携帯電話代を削減するには、格安スマホがベスト

携帯電話は、毎日の必需品です。「毎月の料金がちょっと高いので変更しようと思っているけれど……」と、なんとなく気になっている人も多いと思います。大手キャリアのスマートフォンから、格安スマートフォンに切り替えると、月に5,000円~1万円ほど浮いたというケースも多々あります。格安スマホに変更できれば、いっきに削減ができます。

 

また、「今のスマホをそのまま使いたい」という方は、まず自分が支払っている携帯電話代の内訳をチェックしてみましょう。

 

携帯電話を購入したときに、「最初の月は無料」と言われて入ったままのサービスはないでしょうか。いつの間にか有料サービスになっていて、月に数百円ほどだとしても、それがいくつもあれば月に1,000円はゆうに超えていきます。不要なものがあれば解約したいですね。

 

料金プランも、時代とともにどんどん変わっています。「電話をよく使う」「電話はほとんど使わない」などといった使い方次第で、違うプランにした方が安くなることもあります。携帯電話会社の窓口に行って、相談してみるとよいでしょう。

 

保険は、必要なものだけに絞ろう

次に、大きくかけがちなのが“保険料”です。「いろいろな人に相談したら、保険が増えていった」「なんとなく心配で、たくさん入ってしまった」という方がよくいらっしゃいます。ところが、どんなときにどんなお金が出るかは「よくわからない」という方は要注意です。

 

“どんなときにどんなお金が出るかがわからない保険”に入っていても、万一の時に手続きをし損ねて、保険金を受け取れないことになります。非常にもったいないですよね。

 

まずは、加入している保険の内容を確認して、わからなければプロに見てもらうなど、理解しておきたいところです。3~4人家族の場合、保険料が月に3万円を超えている場合は入りすぎているケースが多いので、内容をよく確認しましょう。

 

お子さんがいる家庭で、特に必要なのは、一家の大黒柱(生活費の柱となっている収入がある方)の死亡保障です。万一の時に、お子さんの教育費が足りなくなってしまうからです。そんな時のために、月々お給料がわりのように保険金が出る“収入保障保険”というものもあります。掛け捨てで、保険金が割安ですよ。

 

医療保険は、掛け捨てのシンプルなものに入っておくとよいでしょう。貯蓄タイプもありますが、今は超低金利時代なのでおすすめできません。貯蓄タイプの保険に入っている方は、利率などを確認した上で(昔に加入した場合は、利率が高いケースもあります)、利率が低いようなら、掛け捨て+通常の貯金に変更するのも手です。

 

ただし、保険を乗り換える場合は要注意です。保障期間の空白期間ができないように、次の保険に加入後、新しい保障がスタートしてから、前の保険を解約するようにしましょう。

 

夫婦2人分なら2倍の節約に!ぜひ週末に確認してみよう

以上、2大うっかり固定費である、携帯電話代と保険代についてお伝えしました。どちらも、最初に加入してから、そのままにしてしまいがちな費用です。夫婦2人なら、2倍削減できますよね。

 

ぜひ家族で話し合いながら、この2つの費用を確認してみてください。

 

【あわせて読みたい】

第1回目の記事はこちら→ 今後の教育費のため、固定費を下げたい!

第2回目の記事はこちら→ 固定費、どこをチェックするといい?

西山 美紀 さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。
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