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今後の教育費のため、固定費を下げたい!【FP西山美紀さんがアドバイス・その1】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。今回は「固定費を減らしたい」というママに向けて、3回シリーズでご紹介していきます。

第1回目は、「今後の教育費のため、固定費を下げたい!」です。

 

 

【あわせて読みたい】
第2回目の記事はこちら→ 固定費、どこをチェックするといい?(3/23配信予定)
第3回目の記事はこちら→ 2大うっかり固定費に注意!(3/26配信予定)

 

 

今回のマネー相談はこちら

私は2歳の子どもがいて、在宅パートで働いています。来年あたりに子どもをもう一人考えているのですが、毎月赤字で余裕がありません。幼稚園代も必要になるので、固定費をどうにかして下げたいと思っています。今考えているのは大手キャリアのスマホを、格安スマホに変更すること。他にもどんな方法があるのか知りたいです。

 

固定費の削減は効果大! 携帯代や保険代を確認して

携帯電話代や保険代、水道光熱費、習い事代など毎月一定額の出費を〝固定費〞と呼びます。食費などの変動費を毎月1,000円見直すのは大変ですが、固定費なら一度1,000円減らしてしまえば、その翌月も翌々月も自動的に1,000円ずつ削減できるので、継続効果が高くなります。

 

今回のお悩みママの固定費では、スマホ代と保険代をあわせると、手取りの20%と大きな割合を占めています。格安スマホに変更することを検討中とのことですが、ぜひ早めに切り替えたいですね。保険代は貯蓄タイプのものが多いよう。今は超低金利で、貯蓄タイプはあまりお得ではありません。見直しをして、貯蓄は貯蓄、保険は掛け捨てと、それぞれを分けることを検討しましょう。

 

水道光熱費も見直しどころ!習い事費も要チェック

水道光熱費は、3人家族の家庭では、1万5,000円〜2万円弱が一般的です。お悩みママさんは上手に抑えられていますね。電気代が高めという家庭は、契約アンペア数を確認しましょう。例えば、50Aから40Aに下げると、月に300円ほど下がるケースもあります(※ただし、電力会社によって異なります)。

 

習い事費も要チェックです。習い事費が月に2万円なら年間で24万円。5年間で100万円を超えます。そう考えてみると「実はこれは見送ってもいいかな」「いや、これは続けたい」というものが出てくるかも。習い事は一度始めるとやめにくいものですが、長い目で考えて検討してみましょう。

 

貯蓄も〝固定費〞と考えて先に貯めていこう

お悩みママの家庭では、家のローンと水道光熱費、家族の外食、夫の趣味費等が夫の支払いで、残ったお金が夫の小遣い&貯蓄とのこと。これでは貯蓄にムラができてしまうので、「毎月4万円は、先に別口座に移す」というように、貯蓄も〝固定費〞として考えましょう。財形貯蓄や銀行の自動積立定期預金など、自動的に貯まるしくみが便利です。先に貯蓄をして、残ったお金を夫のお小遣いにすると貯蓄が確保されやすくなります。

 

今後の幼稚園代を考えると、毎月の貯蓄は多めにしておきたいですね。まずは手取りの1割=4万円から始め、手取りの2割以上を目標に、月に5,000円ずつ増やしてみましょう!

 

今回のポイント!

  1. まずは携帯電話代と保険代をチェックしてみよう!
  2. 水道光熱費を減らすには、まず電気のアンペア数を確認!習い事費は数年単位で考えて
  3. 貯蓄もいわば“固定費”と考え、先に貯めていこう

 

【あわせて読みたい】
第2回目の記事はこちら→ 固定費、どこをチェックするといい?(3/23配信予定)
第3回目の記事はこちら→ 2大うっかり固定費に注意!(3/26配信予定)

西山 美紀 さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。
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