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子どもの教育費、これで足りる?【FP西山美紀さんがアドバイス・その1】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。今回は「教育費について知りたい!」というママに向けて、3回シリーズでご紹介していきます。

第1回目は、「子どもの教育費が足りるか心配!」です。

 

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私は半年前に出産して、現在育休中です。5歳、4歳、0歳の子どもがいます。今年の春に上の子が小学生になり、今年の夏に仕事復帰の予定。教育費が足りるかが心配です。仕事はフルタイムなのですが、パートに変えるかも悩んでいます。

高校卒業後の教育費は、今のうちから貯める

教育費が足りるかを確認するために、まずは教育費の基本についてお伝えします。教育費の大きな山は高校卒業後(専門学校や大学、留学等)にあります。ですので、子どもが高校生までの費用は、できるだけ貯金を崩さず、月々の家計から出しましょう。

高校までの学費は、進学先によって異なります。下記のように、私立に行く場合は、公立よりも多くかかります。受験の結果次第という側面もあるため、ママも働いて収入を得ておけば家計の大きな助けになります。

正社員のママは、できるだけ辞めずに続けることをおすすめします。お悩みママはお子さんが3人いらっしゃるので、それだけ教育費も多く必要です。できる限り正社員を続けられたらいいなと思います。

大学進学を予定するなら、高3時に300万円以上を

専門学校や大学、留学などの大きな費用をいきなり出すのは難しいので、子どもが小さいうちから貯めていきましょう。大学進学の場合は、少なくとも300万円のお金を確保したいところです。

大学受験費用や入学関連費用、授業料の前期納付などが大きくかかるので、高3の夏頃までに用意するのが目標です。

その軸となるのが、児童手当です。お悩みママは、児童手当をそのまま貯めているそうで素晴らしい! 児童手当が入るとつい散財したくなりますが、子どものためのお金として確保していきましょう。ちなみに、0歳からすべて貯めていくと、全部で200万円ほどの大きなお金になります。

※児童手当は、所得によって金額が減ることも。また3歳~12歳の第3子以降は増額されます。

 

児童手当にプラスして、貯蓄や学資保険で貯めていく

お悩みママは学資保険に入っていますが、教育費は普通の〝貯金〞で貯めていくのでもOK。なぜなら、今は超低金利なので、学資保険に入って、今の低い金利を十数年も固定してしまうのはもったいないからです。

子ども専用の銀行口座に毎月お金を移し、将来金利が上がったときに移し替えるのも手。ただし、学資保険のように強制力がないので、「確実に貯めること」を忘れないでください。

子育て中は、住宅購入やローン返済と重なりがちな時期。教育費は別の口座にして、手をつけないことが大切です。今からお金を準備して、お子さんの将来の可能性を広げてあげましょう!

 

今回のポイント!

1.高校までの費用はできるだけ月々の家計から

2.高校卒業後の進学費用を小さい子どものうちから貯める

3.児童手当は使わず貯めて、プラスの貯蓄もコツコツと

西山 美紀 さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。
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