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美味! “貝の王様”アサリのボンゴレ・ロッソ【ビストロパパの海の幸ごはん】

海に囲まれた日本だからこそ食べられる、海の幸がたっぷりのごはんレシピを、ビストロパパこと滝村雅晴さんに教わるコーナー。調理が不慣れな魚も、魚屋さんを味方にすればぐんと身近に。魚屋さんで上手にお買い物するコツもお伝えします。子どものお手伝いならぬ「子手伝い」の手も借りながら、親子でつくってみてくださいね。

“貝の王様”アサリの美味のヒミツは…

「手軽な海の幸で、これほどおいしい食材はないのでは?」と、滝村いち押しでおすすめなのが「アサリ」です。冬から春が旬ですが、年中魚屋さんに出回っています。

アサリは、国内で獲れる貝類の中でも漁獲高が高くポピュラーな貝。それでいて、「貝の王様」と呼ばれるぐらい美味です。低カロリーでカルシウム・鉄を含む、旨味成分の「コハク酸」が多く、アサリの煮汁を料理に使えば、どんな調味料でも出せないおいしさに!

そんなアサリを使って、今回はパスタをつくりました。アサリを使ったパスタといえば「ボンゴレ」。「ボンゴレ」とは、アサリなどの二枚貝を使ったイタリア料理のこと。トマトソースを使うと「ロッソ(赤)」、使わないと「ビアンコ(白)」です。

(ソースと絡んだアサリを一緒に食べる。これが最高にうまい!)

アサリのトマトソースパスタを、かっこよく言うと「ボンゴレ・ロッソ」です。

ボンゴレ ロッソを作る食材は、どのスーパーでも売っているものばかりですが、アサリ×白ワイン×パセリを組み合わせることで、レストランで味わうパスタが家庭で簡単にできます。面倒でも、この3つは、ぜひそろえてくださいね。

もう1つのポイントは、パスタを表示時間の1分30秒前に茹で上げること。アサリの旨味と白ワインのソースをパスタと絡ませ味をしみ込ませるのです。

トマトソースやパセリが絡みついたアサリの身を口の中ですくって味わいながら、コハク酸の旨味を含んだパスタを楽しんでくださいね!

 

魚屋さんに行って、訊いてみよう

「砂抜きの仕方は?」

砂抜きされているアサリも売っていますが、そうでない場合は、ぜひ訊いてみてくださいね。

 

ボンゴレ・ロッソ(アサリのトマトソースパスタ)

材料(3~4人分)

*パスタ(1.7mm)…250〜300g
*アサリ…350g〜 ※1パック 殻付き
*オリーブオイル…大さじ4
*ニンニク…2かけ
*パセリ…4〜5茎
*白ワイン…150cc
*ホールトマト…1缶
*塩…適量
*粗挽きコショウ…適量
*ローリエ…1枚

*水…3L
*塩…大さじ2

 

つくり方

1.アサリは砂抜きして洗う。ホールトマトは果肉をつぶしておく。ニンニクは薄切り。パセリはみじん切りに。

2.フライパンにオリーブオイル(大さじ3)と、ニンニクを入れ、弱火にかける。ニンニクの香りがたったら、アサリを加えて中火にする。パセリ(大さじ2)・白ワイン・ホールトマト・ローリエを加えて軽く混ぜ、蓋をして弱火で5分ほど蒸す。

(ホールトマトはつぶしてフライパンに。パセリはケチらずたっぷり入れる)

3.アサリの口が開いたら蓋をとり、煮詰めながらパセリ(大さじ2)・塩・コショウを加えて煮込む。

4.鍋に水を入れて沸騰させ、塩を加えて、パスタを表示時間の1分30秒前に茹で上げる。その際、パスタの茹で汁を100ccとっておく。

(1分30秒前に茹で上げ、フライパンの中でパスタをソースと煮込んで味を絡める。しっかり味がしみ込んで美味しくなる)

5.3のフライパンに、茹で上げたパスタを加え、混ぜて煮込む。茹で汁・パセリ(大さじ2)・塩・コショウを加えて味を調え、オリーブオイル(大さじ1)を回しかけする。皿に盛り付け、パセリをかけて出来上がり。

アト辛おとな味
・タバスコをかける

子手伝い
・アサリをこすり洗いする

 

おまけレシピ「アサリの味噌汁」(パパ料理研究家イチ押し!)

鍋に、水・アサリ・昆布を入れて弱火にかけ、アサリの口が開いたら味噌を溶き、刻みネギを入れて出来上がり。

水からアサリを煮込むとアサリのうま味が出汁に良く出ます。沸騰してからアサリを入れると旨味は出汁に出ない代わりに、ふっくらしたアサリの身を味わえます。

パパ料理研究家 滝村 雅晴さん
株式会社ビストロパパ代表。農林水産省食育推進会議専門委員。大正大学客員教授。日本パパ料理協会会長飯士。「パパが料理をすることで、家族が幸せになる」世の中づくりのために活動。著書多数。
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