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宝箱にするか、遺跡にするか。今が冷凍庫の運命の分かれ道!【おかたづけ日和・前編】

冷蔵庫の中でも、ある意味「食品の時間を止める」という特別な位置付けの冷凍庫。でも、本当に冷凍庫のポテンシャル、生かせてますか?おかたづけ次第で、冷凍庫は「宝箱」にも「遺跡」にもなるんです。冷凍庫を「宝箱」に変えるコツ、整理収納コンサルタントの小堀さんに教えてもらいましょう! 前編です。

こんな冷凍庫、ありませんか?いつから・何が入っているかは不明…「とりあえず入れておく箱」。

 

 

使うことを考えて冷凍すれば、冷凍庫は宝箱!

冷凍庫の活用、してますか?「食べきれなかった食品をとりあえず入れて、◯年後に発掘して捨てる羽目に…」そんな経験はありませんか?それではもはや冷凍庫というより遺跡です。もしくは化石の眠る地層かも。モズのハヤニエ、ピラミッドのミイラ…もういいですね。

「遺跡」を回避するには、「使う前提で、使う時のことを考えて冷凍する」が大切なのです。でも、それがなかなかできていません。たとえば、整理収納のお手伝いで伺ったお宅でとても多いNG例が、次のケース。

 

ありがちNG!まさに地層、上の食品しか見えない「平積み」

ありがちなのが、「上に上に食品を積んでいく」というご家庭。冷凍庫に食品を寝かせた状態で詰め込むと、最近主流の引き出し型の冷凍庫では、下の方はブラックボックス。ママの目には一番上のものしか見えません。

下層の方ではきっと魚はスカスカ、臭いも移って、このまま食べないで捨ててしまうであろう食品もいっぱいに。もはや何が入っているのかわからない、謎の地層の完成です。

 

コレでOK!基本は「立てる」、金属製ブックスタンドが有効です

そこで有効なのが、「食品を立てて収納する」という方法。市販の冷凍食品も自分で食材を冷凍する時も、立ててしまえば冷凍庫の中に何があるのかは一目瞭然です。

食材は、「市販の冷凍食品」「肉」「野菜」「魚」などにザックリ分けてしまいましょう。それぞれの区分の中で新しいものは奥に入れ、手前の古いものから消費するようにします。隙間を空けるより、ギッシリ詰めると食材同士が冷やし合うのでおすすめですよ。

そして、タテ型保存をさらに効果的にするアイテムがあるんです。それは、金属製のブックスタンド! 百円ショップでも手に入りますよね。ポイントは、「金属製」という点。金属は熱伝導率が高いので、冷凍庫で凍った食品をさらにひえひえに冷やしてくれます。食品の保存性が高まる、というわけです。

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後編は、料理時間の短縮にもなる、冷凍庫活用アイデア!

・宝箱にするか、遺跡にするか。今が冷凍庫の運命の分かれ道!【おかたづけ日和】後編

整理収納コンサルタント 小堀 愛生さん
3児の母。『SSS-Style+(エスエスエス-スタイルプラス)』主宰。NPO法人ハウスキーピング協会認定講師・二級建築士・キッチンスペシャリスト・インテリアコーディネーター等資格を保有。親・子の片づけマスターインストラクターとしても活動中。
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