ママが知っておきたいマナーのあれこれを、マナーデザイナーの岩下宣子先生に教えていただくコーナー。これを読んで、すてきママを目指しましょう!
マナーは愛。 子どもにも伝えてあげましょう
「マナーって難しそう…」と思っていませんか?
確かに色々な作法や決まりごともあるけれど、マナーは本来、そんなに堅苦しいものではありません。私は、マナーって「愛」じゃないかな、と思うのです。
では、そもそも愛とは何なのでしょう?
かつて日本にLOVEという言葉が伝わった時、昔の人たちは「ご大切」と訳しました。愛とは「自分を大切にするように、人も大切にする心」なんですね。
自分が大切だから、自分がされたらイヤなことはしない。自分がされたら嬉しいことを、人にもしてあげる。
お互いに気持ちよく、心豊かに過ごすために大切なものが、愛や思いやりであり、マナーなのです。
ご家庭でも、自分も家族も心地よく過ごすには、どうすればいいかな?と、思いやりの心をもって行動してみましょう。
ママが自分や家族を大切にする姿を見て、子どもは愛や思いやりを学び、家族や友だちを大切にできる子になります。自分や人のことを大切にする子は、周りからも大切にされる人になりますよ。
また、相手の立場になって考える思いやりの心は、脳を活性化するそうです。まさに「情けは人のためならず」ですね(笑)。
ママのマナーチェック!
Q.「情けは人のためならず」の正しい意味は何でしょう?
岩下先生の解説
「人に情けをかけてはいけない」と意味を取り違えられることが多いですが、正しくは「情けは人のためならず、巡り巡って己が身のため」で、人にはできるだけ良くしましょう、それがいつか、自分にかえってきますよ、という意味です。子どもにも「自分や周りの人を大切にしようね」と教えてあげたいですね。
(この記事はクルール2012年4月号「ママの品格」を加筆・修正して掲載しています。)